阪和線の天王寺-鳳間は1965年6月から6両運転を開始したが、鳳以南から天王寺の間で運転されている快速列車の朝ラッシュの混雑が1965年11月時点で319%に達していた。このような状況で鳳以南では1968年度までに26000戸の住宅開発が予定されており、快速の6両化が計画されていたが、1968年10月改正に合わせて一部の設備が完成するので103系を快速列車に投入した。103系の投入でスピードアップが図られ、東和歌山(現在の和歌山)-天王寺間で通勤時間帯で9分、日中で7分の時間短縮となった。103系はこれまで山手線や京浜東北線といった緩行線で使用されていたので快速用として使用されたのはこの時が初めてである。

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